神経反射調節法(2)


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心を強くする手がかりとして天風哲人が捉えたのは、

感応性能というものである。

感応性能とは、心が本来持っているはたらきである。

文字通りに解釈すれば、感じ、応ずる心のはたらきである。

感じ、受け取る心のはたらきのことを感受性という。

 また、思考、判断、行動、感情などは、感受したことにより

引き起こされる心のはたらきであるから、反応性という。

 現実の心のはたらきは連続しているから、

感受性と反応性を総合して、感応性能という。

誰でも生まれた時は、憂鬱、悲観、落胆、絶望などとは、いわない。

しかし成長するにつれて、自分は駄目だ、希望が持てない、

とても生きてゆけない、などというようになる。

これは、生まれてから後のその人の生活環境や体験の中で、

消極的なものをしばしば感受し、その度に消極的な反応を

しばしばすることによって、心のはたらきである感応性能が、

消極的な傾向性をつけてしまったものと考えられる。

この傾向性が繰り返しの中でさらに濃くなると、

心の癖となり習慣となる。

 また一方では、いつも明るく笑顔の傾向性の人もいる。

いつも元気で動作の活発な癖の人もいる。

物事に動じないで、いつも落ち着いている習慣の人もいる。

このような人は、感応性能が積極化している人である。

人間の心の強さ弱さは、感応性能の積極化、消極化で決まり、

心と感応性能は並行関係にある。

感応性能の傾向性は、先天的素因よりも、

後天的な環境や状況で変化するものである。

感応性能は、人間誰でも持っている身近な性能であり、

これを手がかりとして天風哲人は心の強化を目指したのである。

 神経反射の調節法は、神経系に適切な対策をとることにより、

心の積極化(強化)をはかろうとするものである。


【神経反射の調節法】
1. 神経反射の調節
 神経系統は、末梢に向かえば身体につながり、

中枢に向かえば脳とつながり、心の状態や

心のはたらきに影響を及ぼす。

眼や耳などの刺激受容器が受けた刺激は、反射といってよいほど、

すぐさま大脳の中枢へと伝えられる。

 これらの反射を適正に調節することを、神経反射の調節という。

 神経系統への適切な処置は、心の積極化に

欠くことのできない重要な対策となる。
 

2. 心と体の結びつき

 自律神経系

  感情の不安は、運動神経ばかりでなく、

自律神経系にも大きな影響を与える。

  我々の情動の働く場は、大脳の中の古い皮質といわれる部分である。

それに近接する視床下部に、自律神経の中枢があるから、

情動の自律神経への影響は直接的である。

  自律神経系は、主に内臓諸器官を支配しているから、

怒りや恐れや苦悶、不安などの情動は、自律神経を通じて克明に、

内臓に影響を及ぼすことになる。

 内分泌系

  ハンス・セリエは、心と体をつなぐルートとして、

脳下垂体ー副腎形のホルモンのはたらきを立証し、

物理的や化学的刺激と同じように、精神的刺激が

生体に影響を及ぼすことを立証した。

  自律神経系の中枢と内分泌系の最上位の中枢は、

ともに間脳の視床下部にある。

視床下部より上位にあって、視床下部に直接に

影響を与えるものは、古い皮質である。

古い皮質は、本能と感情のはたらきの場である。

 古い皮質での怒りや不安や恐怖などの情動は、

視床下部の内分泌系と自律神経系の中枢を介して、

直ちに肉体に影響を及ぼすことになる。
 

3. 神経叢の安定確保

 クンバハカ体勢は、感覚ー感情ー自律神経ー肉体へと、

過剰ストレスが反射的に波及してゆく過程で、

特に自律神経系の神経叢の動揺を防止し、その安定を確保する上に

大きな役割を果たしている。

神経叢の叢の字は、草むらを意味する。

多くの神経が入り、また出てゆくところである。

 神経叢には、交感神経や副交感神経が集まり、

合同して複雑な接続中継所(神経叢)を形成し、

両神経は相協力して、それぞれの担当器官を

支配しているのである。

そして多少のストレスの影響は、両神経の協調で乗り切っているのである。

神経叢が強い刺激を受けると、内臓機能は乱調子となる。

極度の衝撃の時には、交感神経と副交感神経の

協調の度を越えるから、ショック死を起こすことになる。

 尻、腹、肩の特別体勢は、過剰ストレスによる反射的悪影響を、

神経叢で調節することを狙い、従来意思支配の及びがたいとされている

自律神経のはたらきを調節し、生命によりよい効果を

もたらすことを目指しているのである。

 天風哲人はこの方法を「神経反射の調節法」と名づけられておられる。


4. クンバハカとクンバカ

  ヨガの中にもクンバカという語がある。
古来印度では、大気の中には空気だけではなく、

生命の根源素(プラーナ 生気)が存在すると信じられていた。

( つづき )


五反田整骨院情報

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ソラーチで足のエアーマッサージをしています。

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プロフィール
院長 五反田 定夫

・ (公社)日本柔道整復師会 会員  厚生労働大臣免許 
・ (公社)日本柔道整復接骨医学会 認定
・ (社)福岡県柔道整復師会 会員
・ 日本構造医学会 認定
・ 日本構造医学研究所 会員
・ メンタルケア・スペシャリスト 認定
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