神経反射調節法(3)


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この生気を自己の生命内に導入する神聖な呼吸の法が、「調息」である。

ヨガの調息には、修行としての呼吸法と、健康法としての呼吸法がある。

ヨガのクンバカは呼吸の一状態である「止息」を言うのである。

 天風哲人の説かれるクンバハカ法とは、

尻、腹、肩の三位一体の特別体勢を言うのである。
 

5. クンバハカ体勢習得の要領

(1) 一挙に行うこと
    実行する時には、この三部分の体勢を、一挙に、

一動作で行うのである。

内外からの刺激に対して三部分が一動作で対応すると、

身体各部の神経叢(注参照)が、一斉に安定確保されるから、

生命全体が堅固に防衛されることになる。

 また力の入れすぎによる腹圧の弊害は、

肛門を締め上げることで消去される。

 下腹部への気力の充実と肛門の締め上げにより、

ともすれば生じがちな力みは肩の力を抜いて下ろすことで緩和される。

だが初心者には、初めから一動作ではできないことだろう。

 まず一つ一つの体勢を身に付けた上で、これを連動させ

一挙に動作していくのが順序であり、確実なことである。

 (注)中枢的役割を果たす横隔膜神経叢、腹腔神経叢、

骨盤神経叢を初めとした各種神経叢。
 

 (2) 肛門締め上げの要領
三部位の体勢は、何れも重要なものではあるが、

肛門の締め上げは特に重要である。

肛門には、肛門括約筋があり、肛門は締まっているのが通常である。

これをさらに意識して締めるのである。

これは肛門で、大便を切る要領である。

難しいのは、肛門を締めた上で、肛門を腸の方向へ

吸い上げるようにすることである。

 肛門の吸い上げの動作を担当するのは、肛門挙筋である。

この筋は意識的に訓練すれば充分にその役目を果たすものである。

 大便や小便を懸命にこらえる時の要領で肛門を締め、

さらに胃に向かって吸い上げるようにするのである。

この動作で、二つの肛門挙筋の間にある

骨盤神経叢の安定が確保される。

 締め上げたり緩めたりしていると、確実に

締め上げることができるようになるものである。


(3) 下腹部への気力のこめ方
下腹部に気力をこめようとすると、胃のあたりがふくらみ、

力が入る人がいる。横隔膜が上昇しているのである。

肩の力を抜いて下ろせば、気力は自然に下腹部にこもるのである。

 昔から「褌を絞めてかかれ」というが、褌や袴の紐をきりりと締めると、

自然に下腹部には気力がこもるものである。

ズボンのベルトを臍の下で絞めてみると、下腹部への

気力のこもり方の実感が会得できる。

そのうちにベルトをはずしても、下腹部に気力がこもるようになる。

自分でも胆の据わった落ち着いた安定感を覚えてくるものである。


(4) 肩の力を抜いて下ろす

  日頃の生活の中で、食べる時、書く時、読む時、見る時、

人々の肩には、いつの間にか力が入っている。

そんな癖のあることに人々は気がつかない。

こんな人は肩がこる。

 気がついたら、肩の力を抜いて下ろすのである。

これは難しい動作ではない。気がつけば出来ることである。

ストーンと肩の力を抜いて気軽に下せばよいのである。


(5) 連動の要領

  天風哲人は、まず下腹部に気力を込めて後

静かに肛門を締めるとよいと教えている。

この両動作の間隔を絞めてゆくと、両動作を一動作でできるようになる。

その時に肩の動作を加えることは、さほど難しいことではない。

 練習しているうちに、各動作を行う筋肉が訓練されるから、

三位一体の動作が一挙に可能になってくるのである。


(6) 強い刺激のときは止息

  内的、外的の強い刺激を受けた時には、尻、腹、肩の

三位一体のクンバハカ体勢をとるとともに、

しばし呼吸(止息 クンバカ)を止めるのである。

 誰でも身体を強打した時は、グッと息を止めて痛さをこらえる。

クンバハカ体勢をして息を止めてこらえるのは、人間の強いストレスを

受けた時の自己防衛体勢である。

 息を止めてこらえるにしても、人々の肩は上がる。

これでは効果が低い。

尻、腹の動作と共に、肩の力を抜いて下ろし、息を止めると効果は大きい。

息を止めるといっても、そう長くは止められない。数秒間である。

 強い刺激が続く時は、息を吸い直して、

また止めて、こらえることになる。


(7) 絶対クンバハカ

  この場合、肛門はギュウとばかりに強く締めあがり、

下腹部にはグッと気力が充実し、肩もバッチリ下がっている。

その上に息も止めているから、この体勢を絶対クンバハカの体勢という。

 絶対クンバハカは、一呼吸程の間、止息してクンバハカ体勢を強固に確保し、

強いストレスを乗り切るのである。

 程よいストレスは、人間を力強く発達させるのに有効に働く。

 強すぎるストレスが、生命を脅かすものである。

ストレスによる過剰な反射を程よく調節する方法が

「神経反射の調節法」である。


(8) 相対クンバハカ

  それほど強くない刺激に対しては、止息する程の

絶対クンバハカは、しなくてもよいのである。

クンバハカ体勢をしばしば行っていると、初めは三割か、

次第に五割、やがて六、七割程度は、いつも肛門は締まり、

下腹部には気力がこもっているようになる。

 この程度の体勢を、相対クンバハカというのである。

 私たちは、相対クンバハカで日常生活をし、いざという時には、

絶対クンバハカを行えばよいのである。

 日常の生活で、絶対クンバハカ体勢を行う程の刺激がなくても、

一日数回は、拳を握り、止息して、絶対クンバハカを試みる必要がある。

 弛緩と怠惰の中から、自己を救出するには絶対クンバハカ法は

誠に端的にして、有効な手段である。

引用 : 「続 いのちを活きる  七」 杉山彦一署
「いのちを活きる 三」 杉山彦一著
参考資料 : 「真人生の探究」 中村天風著

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プロフィール
院長 五反田 定夫

・ (公社)日本柔道整復師会 会員  厚生労働大臣免許 
・ (公社)日本柔道整復接骨医学会 認定
・ (社)福岡県柔道整復師会 会員
・ 日本構造医学会 認定
・ 日本構造医学研究所 会員
・ メンタルケア・スペシャリスト 認定
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